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有川浩のおすすめ小説5選|胸がキュンとする恋愛小説にスリルあるエンタメ作品まで紹介する

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有川浩の小説が好き。

人間味溢れるキャラクター造形、細部まで作り込まれたユニークな設定と世界観、テンポよく読み進められる軽やかな文体。
そして何より、読者を胸キュンさせる、時には「ベタ甘」とも言われる恋愛描写。

読み終えたときに暖かな余韻を残るんですよね、ほっこりすると言いますか。
重い話や大きなどんでん返しもなく、頭を使わずにサクサク読めるのも魅力の一つ。

普段、恋愛小説とかあまり読まない僕も、文庫化した有川作品は全て読んでます。
なので今回は有川浩の小説の中でも、おすすめの5作品をピックアップして紹介したいと思います。

有川作品を読んだことない人は是非これを機に手に取って、そしてニヤニヤしてほしい。

※もちろんネタバレは含みませんのでご安心を

阪急電車

隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった…。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる。恋の始まり、別れの兆し、途中下車―人数分のドラマを乗せた電車はどこまでもは続かない線路を走っていく。

有川浩、まずはコレ

兵庫県の西宮市と宝塚市を結ぶ阪急電鉄が舞台。
電車が一駅進むごとに焦点をあてる人物(場面)が変わっていき、各エピソードが巧くリンクしていく。

偶然乗り合わせた人と人が、さりげなく関わり合って一つのドラマを生み出す。
読み終えると心地好い余韻に浸れる、温かい小説。

オムニバス形式でページ数も多くないので、有川作品を初めて読む方におすすめ。

海の底

4月。桜祭りで開放された米軍横須賀基地。停泊中の海上自衛隊潜水艦『きりしお』の隊員が見た時、喧噪は悲鳴に変わっていた。巨大な赤い甲殻類の大群が基地を闊歩し、次々に人を「食べている!」自衛官は救出した子供たちと潜水艦へ立てこもるが、彼らはなぜか「歪んでいた」。一方、警察と自衛隊、米軍の駆け引きの中、機動隊は凄絶な戦いを強いられていく―。

「ありえない」をリアルに表現する、有川ワールドの真骨頂

巨大なエビが横須賀に襲来するという奇抜なストーリー。 にも関わらず、細部まで緻密に練られた設定と、潜水艦内に閉じ込められた登場人物の焦りや葛藤の巧みな描写が物語へと引き込ませる。

著者の得意とする人間味溢れるキャラクター造形は本作でも秀逸。
全体的にテンポよく話が展開していき、サクサク読み進められるライトな小説。

本作「海の底」と「塩の街」「空の中」の三作品は自衛隊三部作と呼ばれています。
全て独立した話になっておりますので、「海の底」を楽しく読めた方は、是非残る二作も読んでみてください。

図書館戦争シリーズ

2019年(正化31年)。公序良俗を乱す表現を取り締まる『メディア良化法』が成立して30年。高校時代に出会った、図書隊員を名乗る“王子様”の姿を追い求め、行き過ぎた検閲から本を守るための組織・図書隊に入隊した、一人の女の子がいた。名は笠原郁。不器用ながらも、愚直に頑張るその情熱が認められ、エリート部隊・図書特殊部隊に配属されることになったが…!?

不器用な大人たちのドタバタラブコメ

戦争的背景はあくまで舞台背景であって、主体となるのは不器用な大人たちのラブストーリー。
オリジナルの世界観は細かく作り込まれており、意外とすんなり物語に入り込める。

ライトノベルということもあって、文体はさらりとしており、ストーリーも単純明快で読みやすい。
ただそのライトなタッチが合わない人もいるようで、読者を選ぶ。

頭を使わずに気楽に読める、有川作品の中でもエンターテイメントに徹した作品。

植物図鑑

お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。咬みません。躾のできたよい子です―。思わず拾ってしまったイケメンは、家事万能のスーパー家政夫のうえ、重度の植物オタクだった。樹という名前しか知らされぬまま、週末ごとにご近所で「狩り」する風変わりな同居生活が始まった。とびきり美味しい(ちょっぴりほろ苦)“道草”恋愛小説。

王道の恋愛小説

男女の出逢いから始まり、二人の関係が深まっていく様子を描く王道の恋愛小説。
甘ったるいストーリーに軽快な文体が、少女漫画を読んでいるような感覚に。

展開は正直かなりベタ。でもだからこそ安心して読み進められ、非常に心地好い読後感を味わえる。
普段読書をしない人でも気軽に読める作品。

レインツリーの国

きっかけは「忘れられない本」。そこから始まったメールの交換。共通の趣味を持つ二人が接近するのに、それほど時間はかからなかった。まして、ネット内時間は流れが速い。僕は、あっという間に、どうしても彼女に会いたいと思うようになっていた。だが、彼女はどうしても会えないと言う。かたくなに会うのを拒む彼女には、そう主張せざるを得ない、ある理由があった―。

「ライトノベル」をきっかけに始まる恋

とあるライトノベルがきっかけとなって、男女が出逢い、恋に落ちていく純愛小説。
ある秘密を抱えた女性と、何事にもまっすぐな男性の、お互いを想うために起きる心の行き違い。
それらを解消して、壁を共に乗り越えていく二人の様子を描く。

男女お互いのキャラが終止ぶれることがないのもリアリティがあって、良い意味で物語を身近に感じられる。
二人の恋を応援したくなるような作品。




以上!有川浩のおすすめ小説5作品でした!

もちろん、ここに挙げていない作品も名作ばかりです。
有川ワールドにどっぷりハマってしまった人は、他作品も是非読んでみてください。

ではでは。